また.NET Framework 1.1のマイクロソフトサポートが終了したことで、.NET 1.1のAPを.NET 4.Xに移植するという案件も増えています。
.NET 1.1のアプリ自体が元々VB6のアプリを移植したもので、実は.NETアプリからActive Xコンポーネントを呼び出していた、というような一見COMとは関係無いように見えて、実はCOMの知識が必要というようなケースもあります。
■今更COMを勉強し直すのも…という人におすすめ書籍あり
とは言え、今更COMを一から勉強し直すのも費用対効果に合わないのも事実です。上記のようなケースで.NET開発者が必要最低限のCOM知識を学ぶための書籍として、「COM Programming with Microsoft .NET (Developer Reference)」がオススメです。
COM Programming with Microsoft® .NET: O'Reilly - Safari Books Online
目次は上記サイトを参照してもらえればと思いますが、.NET開発者が最低限理解すべきCOMやCOM+の仕組みや、.NETからCOMにアクセスする際の実装方法等がまとまっています。
「COM Programming with Microsoft .NET (Developer Reference)」を読むことで、古いプロジェクトファイル内にinteropとかaxinteropの名前のdllファイルが存在する理由もわかるようになると思います。
Safari Books Online会員であればWeb上で本書を読むことも可能ですが、Amazonマーケットプレイスで古本を安価で買うことも可能です。COMに興味のある.NET開発者の人は読んでみてはいかがでしょうか。
残念ながら本書の日本語訳はないと思いますが、平易な英語で書かれており洋書を読み慣れていない人でも大丈夫だと思います。