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2014年3月5日水曜日

「はじめて読む8086-16ビット・コンピュータをやさしく語る」SE向け書籍レビュー PCアーキテクチャの概要がわかります

 CPUやコンピュータの基本を学ぶための本は色々あると思いますが、コンパクトにまとまっていてわかりやすい本として、 「はじめて読む8086-16ビット・コンピュータをやさしく語る」を紹介します。


■本書の概要


目次はこんな感じです。

1 マシン語から広がる世界
2 実行型ファイルをダンプする
3 実行型ファイルのメッセージを変更する
4 これだけは覚えて欲しいコンピュータの知識
5 8086CPUの基礎
6 マシン語命令の実習
7 やさしいプログラミングの実例
8 マクロアセンブラによるマシン語プログラミング

 1章はアセンブラの簡単な説明です。2,3章はMS-DOSを前提とした今となっては昔話なので軽く読み飛ばす程度で大丈夫です。

 この本のポイントは4章~6章だと思います。これらの章に今でも通用するコンピュータを理解するための基本的な概念、CPU、レジスタ、メモリ、アドレス、アセンブラ、スタック、割り込み等の説明がコンパクトにまとめられています。

 この本が出版された当時はCPUも16bitが前提でした。もちろん現在の64bitのCPUやコンピュータはもっと複雑なのですが、基本的な考え方は変わっておらず、今でも参考になると思います。

 
 7,8章もMS-DOS前提なので読み飛ばしでもOKだと思います。


■どのような人におすすめか


 私もSEとして働き始めた当初は、業務ロジックをJava等のプログラミングで実装することはそれなりにできましたが、どのような仕組みでJava等のプログラムが動いているかがよくわかってませんでしたが、この本を読んでコンピュータの仕組みが何となく腹に落ちたことを覚えています。何回も読み返しました。

 
 ITアーキテクト的な仕事をするときやシステム不調時のトラブルシューティングを行う際には本書の内容は必須の知識だと思います。

 
 特に若手のシステムエンジニアでCPUやメモリについて何となくはわかるけど…という方は一度「はじめて読む8086」を読んでみてはいかがでしょうか。

 なお、「はじめて読む8086」本の内容が理解できたら、次は続編とも言えるこの本にチャレンジするのもいいかもしれません。

 32bit版のCPUを前提とした本なので、現在のCPUやコンピュータにより近い内容になっていますが、こちらの本はボリュームもあり、内容も難しくなってます。



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