本書は2004年に出版されASP.NET1.1を前提に記述されていますが、今読んでもASP.NETのアーキテクチャの基本を理解するためにはいい本だと思います。
本記事ではVol.2を紹介します。
■本書の内容
本書は、ASP.NETのアーキテクチャを理解する上で必要な要素である
- Webコントロール
- ポストバック
- コードビハインド
- データバインド
について記載されています。
また、ASP.NETの大きな特徴としてWebフォーム(Webアプリケーションをあたかもデスクトップアプリケーションのようにイベント駆動型でコーディングできる)というのがあります。つまり、Visual Studio上で画面をデザインしボタンを置いて、 そのボタンをダブルクリックすると、そのボタンが押された時に呼ばれるメソッドが自動的に作成される、というものです。Webアプリケーションで何でこんなことができるんだと疑問に思っている人もいると思いますが、どのようにこの仕組を実現しているかも本書を読めば理解できると思います。
また以下のサイトにて本書の一部抜粋が読めるので、参考にして下さい。
@IT:.NETエンタープライズWebアプリケーション 開発技術大全
.NETエンタープライズ Webアプリケーション開発技術大全 Vol.2 ASP.NET 基礎編
■ASP.NETのアーキテクチャの基本が知りたい方にオススメです
私の場合、jspやservletによるWebアプリケーションの開発経験はありましたが、ASP.NETについては全く知識のない状態でASP.NETのWebアプリケーションを開発する事になりました。本書はASP.NETの基本を理解する上で非常に役立ちました。
Visual StudioでのASP.NET開発環境は良く出来ているため、本書の内容を理解していなくても、業務ロジックを実装するだけであれば何となく開発はできます。ただトラブルが発生した場合や、一部処理にJavaScriptを使いたい等の場合に本書の内容を理解する必要があります。
最近はAmazonでも価格がかなり安くなっているので、ASP.NETのアーキテクチャの基本が知りたい方に是非オススメしたいと思います。