そんな時に見つけたダンプ解析に関する書籍が「Windowsダンプの極意 エラーが発生したら、まずダンプ解析!」です。ダンプ解析のイメージを掴むのに非常に役に立ったので紹介します。
■目次
目次はこんな感じ(Amazonより抜粋)です。
第1章 ダンプ解析とは
第2章 解析に必要なOSの知識
第3章 デバッガのインストールと設定
第4章 ダンプファイルの種類と取得方法
第5章 実際に開いてみる
第6章 スタック
第7章 条件分岐
第8章 ケース別調査方法
第9章 踏み込んだ調査
第10章 よく使用するコマンド
基本的には、ダンプ解析に最低限必要なOSの知識と、例題を元にした実際のダンプ解析の実例の紹介という内容になっています。
■豊富なダンプ解析例がこの本の一番の売り
この例題を元にした豊富なダンプ解析例がこの本の一番の売りです。
Amazonのレビューでは「例題がわざとらしすぎ」という意見もあります。確かに私もこんな都合のいいダンプは実際にはないよ、と思う時もありましたが、ダンプ解析の方法を理解する上では、多少不自然であってもわざとらしい例のほうが理解しやすいという側面もあるのです。例題のわざとらしさはあまり気にしなくていいと思います。
また解析例も豊富です。ヒープやプールのメモリ破壊からスレッドのデッドロックまで様々な例が挙げられており、大抵のトラブルケースがカバーされてます。
■おわりに
ダンプ解析興味があるけど、どこから手を付けていいかわからないというSE/プログラマーの方への取っ掛かりの一冊としてオススメします。
まずはこの本でダンプ解析の雰囲気を掴んでから、更に以下の様なダンプ解析の類書を読むといいでしょう。
またダンプ解析にはWindows OSそのものの知識も必要ですから、OS周りのコーディングに関する以下の書籍に挑戦するのもいいと思います。