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2014年9月15日月曜日

「Microsoft Visual Studio 2005によるWebアプリケーション構築技法」ASP.NET2.0以降の業務Webアプリ開発者向け良書

以前、小規模なWebアプリケーションをASP.NETで開発することになった際にかなり参考にした書籍Microsoft Visual Studio 2005によるWebアプリケーション構築技法 (マイクロソフトコンサルティングサービステクニカルリファレンスシリーズ)を紹介したいと思います。


■本書は「.NETエンタープライズWEBアプリケーション開発技術大全」のASP.NET2.0対応まとめ版


本書を簡単に説明すると、以前紹介した「.NETエンタープライズWEBアプリケーション開発技術大全」のVol.2~5の要点をまとめてASP.NET 2.0に対応した内容です。

今や.NET Framework 4.5.2の時代で、ASP.NET 2.0古!と思う人もいるかもしれません。さすがにASP.NET1.1系はサポートも終了しましたし、動いているシステムもかなり少なくなってきたと思いますが、.NET2.0~3.5のシステムはまだまだ現役ですし、.NET Framework 3.5 SP1はMicrosoft .NET Framework サポート ライフサイクル ポリシーの FAQでも
「.NET Framework 3.5 SP1 は、Windows Server 2003 SP2、Windows Vista SP2、Windows 7 SP1、Windows Server 2008 SP2、Windows Server 2008 R2 SP1、Windows 8.1 Update、Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 上で、各オペレーティング システムのサポート終了日に従ってサポートされます。」
と言明されており、当分サポートは続きます。

.NET 3.5というのは.NET 2.0の機能追加の位置づけですから、ASP.NET2.0の知識は今でも十分使えます。「.NETエンタープライズWEBアプリケーション開発技術大全」に興味あったけど今更ASP.NET1.1の本を4冊読むのはキツイなあ、という人にもMicrosoft Visual Studio 2005によるWebアプリケーション構築技法はおすすめです。


■対話型トランザクション処理の概念を理解したい人にもオススメ


あと本書の目次(Amazonより抜粋)

  • 第1部 ASP.NET2.0基礎(ASP.NETランタイムとWeb UIコントロールツリー、コードビハインド ほか)
  • 第2部 データバインドによる参照系アプリケーションの開発(ADO.NETによるデータアクセス、ASP.NET2.0データバインド概要 ほか)
  • 第3部 トランザクション制御を用いた更新系アプリケーションの開発(対話型トランザクション処理の設計パターン 業務排他制御による対話型トランザクション処理の開発 ほか)
  • 付録(基本的なデータ操作 Visual Studio 2005によるエンタープライズ開発 ほか)
 を見ても分かる通り、本書は業務系Webアプリにおけるトランザクションの考え方についても丁寧に記載されており、対話型トランザクション処理を
  • 後勝ちルール
  • 業務排他制御
  • 楽観同時実行制御
の3つの設計パターンに分類してそのメリット、デメリットを説明してます。

業務系のWebアプリを設計、開発する際に上記の概念を理解することは必須です。上記概念にイマイチぴんとこなかった人も含め、ASP.NETで業務系Webアプリケーションを開発したり維持管理することになった人はMicrosoft Visual Studio 2005によるWebアプリケーション構築技法は目を通しておくべき書籍だと思います。


■今ならお値段もリーズナブルです


ちなみに定価は4,000円超の本書ですが、Amazonマーケットプレイスだと今なら送料込み500円位で買えるようですので、値段的にもリーズナブルです。


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