タイトル通り、SQL Serverの内部構造を豊富な図を交えて解説した本です。本書は
- SQL Serverの内部アーキテクチャや仕組みを深く知りたい人
- SQL Serverのトラブルシューティングやチューニングを担当する人
■目次
目次は以下のとおりです(Amazonから引用)。
SQL ServerによるCPUリソースの使用
SQL Serverが実行するI/O動作
SQL Serverのメモリ管理~前編
SQL Serverのメモリ管理~後編
データベース構造の深層
テーブル構造の深層
データベース破損への対応
バックアップと復元の深層
リレーショナルエンジンを徹底解剖
SQL Serverとネットワーク
お勧めのSQL Server便利ツール
特選トラブルシューティングTips
■内容はかなり濃いです
SQL Serverはスレッド管理をOS任せにせず、SQLOSスケジューラでスレッド管理とCPU割り当てを独自に行いうのですが、「SQL ServerによるCPUリソースの使用」の章ではその仕組を丁寧に説明しています。
またSQL Serverのメモリの使い方やファイル構造については、SQL Server内部で使われているWindowsのAPI(WriteFileGather、VirtualAlloc関数)やOS自体のメモリ管理の仕組み(ユーザーモード、カーネルモード)も含めて説明されています。
ページ数は270ページほどでそうボリュームがあるわけではないですが、上記の通り内容はかなり濃いと考えて下さい。一読しただけで内容を全て理解することは出来ないと思います。
私自身もヒマを見て何回か読み返していますが 内容を完全に把握したとは言えないです。逆に本書の内容を頭にいれることができれば、SQL Serverの内部挙動をかなり推測、説明できるようになるでしょう。
SQL Serverを仕事で使う人、特にDB管理やチューニング、トラブルシューティングを担当する人はぜひ挑戦したい書籍でしょう。